合同誌

position ACT-1

去勢されて生きるぐらいなら死んだ方がマシだ。エロのない人生などまっぴらだと夜空に叫ぶ時、上空からふわりと七人の作家が舞い降りた。そんな魂が抑圧されて押しつぶされそうなすべての男子と女子に捧げる、リビドー解放マガジンが『ポジション』である。

清廉潔癖の仮面を脱ぎ捨て、魂だけでも欲望と情動の赴くまま夜の街を駆け抜けようぜ。品性下劣の極み。PTA非推奨作品。


2017の僕の初動。position ACT-1「産まレた」が掲載されています。

短編二連作で「腐れた桃」「腐れた林檎」の二連作。

「レ」はレ点のレ、産まれて返ると…何時もの黒桃の世界観が激しめに出ております。

月刊群雛 (GunSu) 2016年 06月号 ~ インディーズ作家と読者を繋げるマガジン ~

『再考の人生』掲載


では、お考え直しておいでませ


溶ける氷がカラリと音を響かせて……

 薄暗い部屋、オレンジ色の豆電球の下でグラスを傾けつつ、溜め息を安売りする。その原因は結婚生活。すでに妻はオレに対する興味を失い、一人娘の相手と自分の用向きだけで毎日を消化している。さらに一人娘は、父親を敬遠する年頃に差し掛かっている為、虚しさの相乗効果は容赦無い。

 出先から帰ってくると静かに鍵を開け、冷めて固くなり、皿にへばり付いた食事を突きながら、安上がりなアルコールで自分を慰める毎日が続く。

 これから先、いつまでコンナ人生が続くのだろうか。ドコで人生を間違えたんだろうか……いくつかは、幸せへの分かれ道もあったはず。選んだ結果が、{尽}(ことごと)く裏目に出て{仕舞}(しま)った。

 いつか逆転の目がある……そう信じ、どうにかこうにか生活しているがソレも限界。夜は眠れず、只、憂鬱な気分をアルコールで消毒するだけ。

 自分の知らぬ間に育ってゆく娘。娘の笑顔を見たのはいつが最後だろうか、妻と会話したのは……

『月刊群雛 (GunSu) 2016年 04月号 ~ インディーズ作家と読者を繋げるマガジン ~』

浪漫奇譚短篇小説「咀嚼婦人」掲載



── 其の甘い接吻は、愛か憎悪か……

 

 政略結婚で嫁いだ先の家の会社。夫は二代目社長として会社を食いつぶしかけている。

 夫の父である会長は、知ってか知らずか私に何も語らない。段々と傾いていく経営、不安の種から花が咲く。

 会長である父の殺害、そして保険金を狙う夫、お世話をする間に何かしらの感情が芽生えた今、誰の言葉を信じていくのか。最後の口づけの味は……